老化はむしろ進化 脳自体の賞味期限はさらに50年先ですって

あーあ  腰も痛い  足もおかしい  目も見えにくい  動作がキビキビ動けない

毎食後 飲む カプセル薬の多い事 血圧に血液サラサラとなんだかんだと・・・

年齢を重ねて、食も細くなったし、長時間眠るのもしんどい 朝早く目が覚めるし

皆さん 同世代だったら、あるあるなのでしょうか。 私だけが不調のオンパレードなのかな。

今までの不摂生のツケが、回って来たなら仕方ないと折り合い付けて、大病にならないよう

養生しないと辛いです。年長の方の多くは、旅行や趣味、スポーツにお友達とのおしゃべりと

勤労後の生活を満喫されているのを拝見すると羨ましい限りです。

定年後の時間も現在では、医療等の発達や情報の多さで、長生きが出来る環境が整っています。

健康寿命の長さが、重要であることは言うまでもありません。

体力や気力が衰えるのは、成人の年齢をピークに、その後低下して行くものだと認識してましたが、

トリセツの本でベストセラーになった作家さんの書籍の中に、「脳の成熟期は56歳から始まる」という

思わず手に取って購入してしまいそうな、キャッチーがタイトルで、フムフム立ち読みした。

12歳半頃に「こども脳」から「大人脳」への変化が始まる。14歳の終わり頃に完成期を迎える。

その時の感性が一生を紡いでいくそう。14歳は多感な時期ですが、その頃に聴いた音楽をずっと

覚えていたり、音楽の好みがそこで確率するとの事。

最初はハードウェア部分、脳の配線構造が大人脳に変わりますが、ソフトウェアとも言える脳を操縦

する部分は14歳の終わり頃まで時間がかかるため、アンバランスな時期が約3年間発生し、ここが脳科学

で言う所の「思春期」になるそうで、同時に生殖ホルモンの増量が加わる為、かんり脳が混乱するらしい。

自分が何を感じているかがよく分からない時期でもあり、親が「学校はどんな感じ?」と聞いても「別に」と

しか返さない子がいらっしゃるとお思います。反抗しているというより、自身の感じていることを上手く出力

出来ない時期でもあります。

その後、28歳まで「大人脳」は成長していく。単純記憶力のピークに達する期間だそうです。

しかし脳の使命は入力することだけで無く、いかにその人らしいこと、その人しか出来ないことを出力するには、

時間を要し、出力性能が最大になるのが56歳から84歳だと説いています。

ちょっと元気出て来ませんか?

最近物忘れが多くなったはよく聞く話、ですが著作者から言わせれば、「物忘れこそが大事な進化なんです」と。

私たちの脳には天文学的な数が回路に入っており、漫然と信号が流れると何の判断も出来ないものらしい。

例えば、目の前に通り過ぎる影が猫だと分る為には、猫が分かる回路だけに電気信号が流れなければならず、

いろんな回路に電気が流れると、目の前の動物が何か分からずに立ち尽くす事になってしまいます。

大事なのは失敗の経験によって不要な選択を止めていく事であり、寝ている間に不要な回路へ電気が流れにくく

なって行くそうです。

これにより、思い出せない記憶が増えて行き、物事を即決しやすくなっていくという訳と記しています。

記憶力という点では衰えて行きますが、決断力という点では増して行くのですね。

歳を取るほど衰えていく一方だと思ってた脳が、実は脳は7年ごとに成長していき、56歳で成熟期を迎え、

そこから脳の本番が始まるのです。

歳を取る事の不安が少し和らぎませんか。体力も脳も刺激を与えないといけないのですね。

新しい事、始めてみるのも来年如何でしょうか。