見えた 何が さらなる繁栄か 破滅か SOS無き叫び

昨日 深夜に再放送のNスぺ 「揺れる大国ぷーちいのロシア」全4話の内1話と2話を偶然視聴した。

2009年放送と記載があり、リーマンショック後の様子の経済界のものと宗教の復活のものでした。

同時期に沖縄本土返還50周年のドキュメンタリーも見たばかりだったので、国が島が国策によって

市民が大きく揺さぶられ、戸惑う姿や新しいものへと順応出来ない人々がりあるに映し出されていた。

ロシアはソビエト連邦という国名で社会主義国家を維持してきた時代を生きて来た60歳以上の方達の

格差社会の落とし穴に吸い込まれ、身動き出来ない日々の生活、失業率やアルコール依存症の割合が

とても多いのには驚いた。社会主義では誰でも平等な生活権利を得ていて、教育・医療など無料で

あった。エリツィンが登場し、資本主義に転換を経験する、沖縄も琉球王国として独自の文化を築いて

いたが、日本の国土政策に引き込まれ、王国は姿を消し、先の大戦で米国の支配下にまた翻弄される。

日本は国の機関の事業を民営化に舵を切ったが、ロシアは豊富な資源供給元として外貨を得て、経済の

自由化に伴い発生した有力な実業家から資金援助の名目で再度の国有化路線に変更する。

沖縄も50年前、返還はされたが、車の走行とマイルがキロに、ドルが円に変わったこと以外は

現在も米国の大いなる支配下からの脱却は出来ていないと報じていた。

ロシアの方も国の保護のもと、一旦途絶えたいた宗教を復活させ、神格化させることでコントロールを

図り、10代のころから愛国心を育む教育が行われ、刷り込まれて行くようになって行く。

沖縄も複雑な思考をもっているようで、内の人本土の人と分けて接し、感情を出さないように

さりとて心を許す訳でも無く、信仰することで、いつか花が咲くを信じて、何回も裏切られても

陽気な振る舞いでその場を過ごしていく。ユタという術師がいるとの事。島中守り石みたいなのも

あるようで歴史にもて遊ばれた年月が有るのを感じる。

強い国で有り続けないといけない大国と我慢に我慢を重ねて耐える島国と、決してWINWINな解決

を見いだせないもどかしさと。番組の後半に紹介される「慈悲の電話」に深夜途切れる事も無く

掛かる、人々の悲痛な叫び。胸に迫るものを映像の中より観て、やりきれない気持ちである。

この映像が12年前のものであって、現在のロシアを思う時、世界各国の非難の最中にも、

邁進する大国の迎える先に見えるものは、光だろうか暗黒の暗闇だろうか。

テレビ画面越しにあれこれ言っても、こちらは恵まれた場所からほんのひと時思いを馳せるだけで

分かったつもりになっては、大変失礼なこととは思うが、日本の常識も外国の方から見ればどのように

映っているのか、日本人とは・・・どんな印象なのか ギャップが大きいのではないかと危惧する。

これだけの進歩の先でもアナログなことは起こるし、歴史は繰り返すし、動物一の賢者なのに首を

かしげる行為が後を絶たないし、模範的立場の職業の方、運営を任される地位にある方、幼き頃から

勉学に励み、最高学府にはいり、官僚になったあとも出世競争を戦い抜き、さあ次はあのポジシション

を約束されていても、「あーあ」というような案件で退場して行ってしまう。奥が深いといえば聞こえ

は良いが、やっぱり人間は不完全な生き物で有るのでしょうね。途中いい事ばかり述べ垂れても、晩節を

汚していった方達をみて、反面教師にしなければと思うし、普通に生きる事がどれほど大変なのか、身に

染みますね。