思いやりのケアが、コントロールに変貌、苦しいすれ違う心
この冬ドラマに、妻が小学生になって(身体を借りた憑依?)家族と現在の親子関係のお話だったような
人生に絶望した人の身体に、現世で思い残すことがある魂が、入り込む、顔かたちが一緒でも精神が変わる。
そんなことはあるのか分かりませんが、生まれ変わりという話は、よく聞くはなし、小さい時に前世の記憶を
話す子供がいるとか。ペットロスという言葉も定着してますが、飼い主さんの傍に寄り添っていると、霊感の
強い方が見ると、そう分かるのでそうです。死後の世界がある・ないの議論も続いてますね。輪廻転生は、その
業火によって期間が異なり、一説によれば4年半位(長短あり)、人から人への生まれ変わりは、天文学的な
確率だそう。まして最愛の人と来世でも出会って、というのはほぼ無いようなのですね。
生き物であっても虫や人間以外の動物だったって事もあるのでしょう。そう思うと、たかが80年前後の時間
を無駄にせず、自分が今出来る精一杯をして行かなあかんと思いますね。それこそバチが当たるんじゃないか。
ひとは、心がすれ違い苦しむように構造がなっているのか、そんなつもりじゃないのに、そう受け止められて
しまった事は日常茶飯事では。今後増えると見込まれる認知症もそうですし、そうでなくても思い違いはある。
言葉がある高等生物である人間でもその言葉が伝わらない、地団駄踏む事も多いし、そこで決定的な縁切れも
あったりする。ストレスの9割は人間関係にあります。詰まるところ「人の評価は口にしない」これでしょうか。
場面1 認知症の母親と介護する娘
認知症の母が夜中に起き出し、夕食で残った味噌汁の入った鍋を火に掛け、忘れて寝てしまった。
鍋の焦げる匂いに気づいた娘が、母親を起こして問い詰める。
(娘)「鍋が焦げちゃったじゃないの!火事になったらどうするの?」
母は、翌日、鍋を買いに金じゃの荒物屋へ行き、帰りに迷子になり、近所に人が連れ帰った。
※火事になるのを恐れている娘と、鍋を焦がしてしまった事を責められていると思い込んだ母の
心がすれ違っている。
場面2 認知症の祖母と介護する母と息子
ある夜、小学生の息子が母親と認知症の祖母が寝る部屋の前を通りかかると、
(母) 「お婆ちゃん、死んじゃおうか?」
(祖母)「死ぬのは怖いよ。嫌だよ」 という会話を耳にしてしまった。
息子は、母と祖母が手首を紐で繋いて寝ていることを知っていた。
※介護に苦しむ母の独り言と、その言葉の表面だけを捉えて怖がる祖母の心がすれ違っている。
この会話を聞いた息子の気持ちは?