眠った子を起こす訳では無いが、ご機嫌悪くなさらぬように
9月1日 防災の日という事で、毎年関連する報道や特集が組まれます。
NHKで、南海トラフ巨大地震のシュミレーション形式のドラマ(多分再放送)を偶々見た。
その物語では、まず高知県付近に地震が発生、半割れとか言うらしいのだが、結構リアルであった。
その後、東割れが起こり、東海地域は壊滅的な状況になってしまうだろうとの事。
マップを見ると、この地域は震度7であり、横揺れで無く、直下型だったら人的も含め甚大であろう事は
想像に難くない。報道では、自宅での備えや地域でのコミュニティの大切さと1週間を乗り切る備蓄の
勧めをしているが、果たして自宅に居る時間帯に起きるとは限らず、東日本大震災の時間帯であれば
どうしようもないですね。こればかりは個々の置かれた場所に運を任せるしか無いのですが。
12年前の3月12日に出張で新潟県上越市に行く関係で前日の昼過ぎに自宅を出て、現地で前泊する計画
だった。名鉄知立駅の公衆トイレで用を足してる時、気持ちが悪くなる、ゆっくりと円を描く様な揺れが、
長く時間がかかった覚えがある。その時は、地震という思いも無く、駅周辺でもごく普通に動いていた。
電車に乗って、名古屋駅へ、そこから特急しらさぎで富山方面へと移動してた、福井を過ぎた辺りで、車内
案内板に、東北地方で地震発生の為、金沢で運休するという。まさか知立駅での横揺れが宮城県沖で発生した
地震とは思わず、まずは金沢から先への移動の方法を検討したが、在来線では当日には現地へ就けず、金沢駅
下車後、レンタカーの営業所へ行き、車を調達、その時点で高速道路は規制が掛かっていなかったので、行ける
事まで行こうと、車を走らせ、宿泊先のビジネスホテルへも遅延連絡も出来た。こういう時のレンタカー代は
足元を見られてるのか、いい値で押して来たね、他にも私同様の客がいたから。
何とか通行止めにならずに上越市内の宿泊地へチャックインしてテレビを付けると、どのチャンネルも震災の
情報番組になっていた。テロップでは太平洋沿岸全域に津波警報のラインが点滅、何時頃津波が何メートルで
来るかの予測が次々と流れていたが、新潟では実際揺れを感じなかったので、東北は大変だなあ位で番組を観てた。
明日の待ち合わせ場所の確認と天候の急変(雪等)に備え、早目に床に入ったのだが、震災から13時間後、
後で命名される長野北部地震で、上越市は震度5弱の揺れを体験した、短時間に2回から3回余震も体験
両方とも横揺れだったが、ホテルの構造上、より大きく揺れを感じた。報道も東日本大震災の関連で誘発された
らしいのだが、東北の被災があまりに大きく、長野の地震報道は影に隠れてしまったので、なかなか上越市内の
インフラ等の把握が出来ずに困ったのですが、停電も無く、人的被害も少なかったのが何より
後で知った事ですが、長野や新潟で携帯電話が通じにくくなっていたそうで、安否で心配をかけていた模様。
当日も予定通り、用事を済ませ、金沢でレンタカーを返却、列車にて愛知に戻れたので良かったのですが・・・。
これが得意先のひとつの飛島村や弥富市に居た時だったらどうだろうか?
車を運転中だったらどうだったろうか? 怪我や体調が悪い時だったらどうだろうか?
色々と準備(自宅玄関には非常用非難リュックを用意)しているが、使えないケースも多々あるでしょう。
幸い、怪我も無いかも知れないけど、水や食料、トイレットペーパーや着替えなど普段仕事では用意していない。
お金もあってもATMが使えるとは限らないし、運よく近くにコンビ二や公衆トイレあればいいが、そうでなかったら
、人々の理性は保たれるのであろうか、我先にとならないだろうか、火事場泥棒の様な行為もあるだろう、
美談ばかりではない気がするのだが、東海地方がダメージを受けたら物流やインフラ直ぐには復旧出来ないものばかり
救援物資も届かないだろう、電話も不通、電気も不通、ガソリンスタンドやコンビニは長蛇の列、道路も機能しない
路上駐車と車中泊の為、緊急車両も儘ならない気がします。何処で発生するか、またどの時間帯なのか、
社会で生きてる方には、従業員の安否確認や業務の割り振り業務などで自宅にも帰れないだろうと考える。
いつかは来る自然災害(台風等も含め)、なるようにしかならないといった方が現実で、国や自治体も助けては
くれないと腹を括らないといけないかもしれませんね。