過去に向き合い、思いを巡らせ、耳を傾け、名前を刻む

日中 気圧配置が安定してないせいか、雲が薄く光がある地域がある一方、どんよりした雲からは、不規則な雨脚が

しばらく続いた後、一旦収まりかけた空に虹が橋を架けました。アーチが全て見えたのは久しぶり、色彩は鮮やかと

まではいきませんでしたが、ちょっと得をした気分になりました。

片岡鶴太郎さんの「腹の虫に従う」という話は、とても不思議な感覚で聴いてしまいました。

特に霊感など強い方ではなかったようですが、ターニングポイントで必ず体の内側から声が聞こえるのだそう。

最初は、大物芸人に弟子入りするのに門前払いをされ、落ち込んでいた時「ここで辞めてはいけない」と聞こえた。

その後、ものまね芸やバラエティやドラマに出演し、売れっ子になります。

何気なく見たテレビで自分が映る映像を見て、自己嫌悪になった所、その声が聞こえる「リセット」と

ご存じの方も多いかと思いますが、ボクシングを始め、プロライセンスを獲るまでになります。

年齢制限で、実践は叶いませんでしたが、そのシャープな身体を以て、映画関係の出演依頼が増えて行きます。

40歳の頃のある日、自宅隣の椿の花を見て感動してしまう。毎日見ていた筈の花なのにその日に限ってと

仰ってました。そうです、ここでも虫の声が聞こえるのです。「この美しさを記録したい」と

そこで選択したのは、カメラによる写真ではなく、絵を選ぶのです。心得も無いのに、独特な技法で個展や

工房まで持つまでになります。最近ではヨガも極められていますね。

一般的にみて、コロコロ職を変えるけど、どれも達人の域にまで持って行く、多趣味な方だと勝手に想像

してましたが、実は「腹の虫の声に素直に従っただけ」なのですね。その声に従って行動する事が自分自身

の魂が喜ぶことであり、生きる事は何かを教えてくれる指針なんですと本人は言いますが

ここまで、積み上げて来たものを、全部捨てて、一から新しい事に向かうことが、私達は実践できるかは

疑問です。でも柔軟な物腰と考え方はとても参考になります。

鶴太郎さんは自然体で、腹の主の声を聞くことで自分がどのように生きて行くのかと言うのに、子供たち

普通に暮らす私達は、ルールにがんじがらめにされてますね。これで自由な発想や行動が制限されてしまう。

社会人になって、「はい、いいよ」と言われてもすぐに出来ませんよね。

学校でのお話 田植え授業では本来、裸足で田んぼに入るのが普通と思っていたら、もし、足を怪我したら

問題になるという事で靴下着用とか、学校で栽培していた植物が、実を付けて収穫して皆で調理して食べよう

としたら、もしお腹を壊す子がいたら問題になるといけないので、各自家に持ち帰って自由にしてくださいと

言うのだそうです。何かおかしく感じますが、今はそういう時代なのかも知れません。