便利になると悪意を持つ使い方をする人が 気を付けても忍び寄って来る
「スマホを落としただけなのに」 という本がヒットし、映画も続編が出るなど何かと話題で有ります。
ハッカーとかクラッカーと呼ばれる人たちは、あらゆる情報を駆使して、パスワードを突破して来ます。
一般に人々がインターネットで見る事が出来るネットの世界(サーフェスウェブ)は勿論、鍵の掛かっている
、外部とは繋がっていないサーバーで管理されてる階層(ディープウェブ)も進入してくる。
同じパソコンからアクセス出来るにも関らず、一般の人々に見えているそのずっと深い部分まで、
ネットの世界は広がっている。そこには、個人情報から国家機密までありとあらゆるデータが集積されているそう。
「TОr」というソフトウェアを駆使して、ネットワークの鍵を見つけたり、外付けUSBなどで独立サーバーに
進入し機密情報を盗み出すとの事。自分のアクセス経路を秘匿し、数々の冤罪事件を誘発する。
自分のIPアドレスやログを誰にも知られること無く、ネットに接続することが出来る特殊なソフト。
闇のサイトの入り口は、隠語やその手の技術がある人には分かるようになっているらしい。
ダークウェブの世界にも「2ちゃんねる」のような掲示板があり、偽造免許証、パスポート、麻薬、人身売買、
児童ポルノ、兵器など合法も非合法も関係無く、流通していて殺人を請負うものまであると言うんだから、
人間の欲望は物凄いと言わざるを得ないですね。
そうかと言っても、昔ながらの人間の心理に付け込んだ、不安を煽って情報を引き出すというものも後を引かない。
フィッシングメールが代表的なものですが、「あなたが普段使用しないデバイスから、誰かがあなたのページにアクセス
を試みた形跡があります。もしも心当たりが無いならば、以下のリンクから再ログインして異常がないか確認して
下さい。パスワードが分からない場合はこちら・・・」こんな文面に思い当たる事があるとついついクリックしてしまうかも。
後から冷静に見れば、バカバカしいと思うけど、そういう心理を突くと判断を狂わせてしまうものらしい。
フェイスブックやLINEなどいろんな場面でWEBでの交信が普通になっているので、悪意のある人たちにターゲットに
されたら、「なりすまし」で友達申請して生活の写真やコメントなどから推測してパスワードを突破する方法を掴む。
通称 「辞書攻撃」と呼ばれる文字列と数字の組み合わせるのが普通の人が考えるパスワードみたいで、誕生日や電話番号
住所、好きなスポーツチーム、家族、ペットの名前なども候補になる。いちいち覚えていられないもので、大手のパスワード
管理者は英字や絵文字なども加えるよう推奨するのだが、なかなか難しい。今でも結構な人達が「123456」とjか
「abcdef] とか誕生日、電話番号、住所、車のナンバーなど数字だけで作られたパスワードは危険らしい。
四桁の数字のパスワードなら「0000」から「9999」まで順番に一つ一秒で入力すれば、「10000秒」で
約3時間足らずで突破されてしまいます。
この本の意図とする所、日本人はセキュリティに対する意識が低い。殆どが単一民族で四方を海で守られ、世界一優秀な警察
がいて、治安も安定しているので、油断があるのだろうが、インターネットの世界ではそうはいかないという事でないか。