世界にひとつだけの本~ 何も器用で無くても味わいがあればわかる人には解るんです。
不規則に拝聴しているラジオ番組、AM・FM問わず気が向いたまま周波数を合わせて聞いている。
ヘンテコな時間帯が災いして、思わぬ番組にも出会え、単調な日々のちょっとした冒険でもあり、好奇心でもある。
ジェットストリームと言えば、「城達也」のあの声色は、深夜 飛行旅行に行った気になる、何代かのDJの後、
「大沢たかお」さんがやっていたと記憶してたが、現在は「福山雅治」さんが担当してるのですね。
どのパーソナリティも個性があって良いのだが、おじさん世代としては、やっぱり低音ボイスの「城達也」さんの
余裕のあるあの間が良いんだなぁ。もう亡くなってしまったのだけど・・・残念でならない。
歌番組は数多くあるのだけど、最近の横文字ばかりの曲名とパーソナリティが話す業界用語が全くもって
分からなくて、演歌番組なんかがあるとホッとするんですよ。曲紹介で、「名古屋の女」という「北島三郎」さん歌唱
の曲が流れていた。名古屋はヒット曲が少なく大阪や東京・京都・博多に置いてきぼりで寂しかったが、この曲も
売れはしなかったようだが、良いメロディでとても良かった。ご当地ソングあるあるで、その地域のフレーズが入る。
歌詞に「広小路」 「かきつばた」 「庄内川」が入っており、趣を感じたね。「星野哲郎」さんありがとう。
そんなラジオ番組でも、好きなのはラジオ小説(ドラマ)でして、感動ものやちょっと不思議系に読者からの投稿作品も
あり、なかなか興味深いのだが、全編聞くにはある程度通勤時間が無いと途中で終了となり、消化不良って事もある。
今朝方聞いた、「木村多江」さんが朗読する「サウンドライブラリー」が毎回面白く、ほっこりさせてくれてる。
「ツキハラ カナコ」なる東京大手町にある旅行会社のスタッフが、先輩女性スタッフのスピリチュアルな指摘に導かれ、
あちこちへ旅行プランの下見と称し、そこで起きたささいな事柄を題材にする。女性をテーマにしているだけあって、
決してどんでん返しやトリック的なものは無く、淡々とした語り口から、放送時間は早朝であったり、夕方の時間で、
ちょうどいい按配な構成なのが憎い所だ。 金沢に金箔体験をすることに、教室でアイルランドから女性と一緒に受講、
この外国女性は、器用に桜の模様の金箔を、本人のは、不格好の月と兎の金箔を、指導する講師も「味がある」って上手い
表現で(ここが日本の奥ゆかしいところでもある)・・・。 講師絶賛の外国人作品だったが、その女性は本人の作品を
交換しようと提案してきた。どうしても味のあるあなたの作品を母国に持ち返りたいとの事、そして交換し、本人の作品は
海を渡って行ったという話。本人には外国人女性が作成した桜の金箔作品が置かれている。
同番組に挿入されている2曲の歌も構成にあったチョイスで、久しぶりに原田知世が歌う「花咲く旅路」が良く合っていた。
元曲はサザンの原坊が歌っていたと記憶しているが、原田さんの歌唱もそれこそ味があってさも好しでした。
まだまだラジオも捨てたもんじゃないなと 実話で無いと思うが、脚本が良いと番組が立っていますね。もう800回
を超えているそうだ。根強い人気があるのが判りますね。女優の彼女は知っていたが、朗読する彼女も中々味がある。


