運を転ずるのが仕事です。私はあなたの運転手。今日はいつかのあの日です。

稲盛和夫さんの名言から
 
最近の「えっと」と思う報道を見るにつけ、従来の本質を衝いた言葉の数々に心が洗われ、今昔問わず見直さないといけないなあと

人間は、失敗や成功も含めて過去の体験にとらわれてしまいます。そして、みずからの頭の中に「これはこういうものだ」という

固定観念をもってしまいます。しかし、それではへんかに対応した仕事ができませんし、体験したことがない事に対しては否定をする

だけで終わってしまいます。これでは先に進むことはできません。今のやり方が正しいのかという事を自問自答し、それらを否定せずに

まず受け入れることです。

河童は生まれる前に、親や家のことを尋ねられてから「生んでくれ」「やめてくれ」と言うらしい。しかし人間は生まれて初めて

親や家庭のことを知るのです。つまり、与えられたものばかりなのです。「これがないから、あれがないから」とできない理由を

並べながら仕事をしていても、結局できない言い訳ばかり考えてしまい、本当に努力をしていないことが多いはずです。

何か問題にぶつかると難しそうだとか、前にやったがうまくいかなかったとか、あのことがだめだったとか、このことがいけないとか

やる前にマイナス面ばかり発想して、だからやらないと言うのではいけない。

新しいことは、誰もがやってみなければわかりません。やる前から、あれこれと悩み動かないのは、一番いけないことです。

やってみれば思ったよりうまくいくものです。そしてやりながら対策を考え、次々に手を打っていくのです。要は、まずやってみると

いうことが大切なのです。

良い顔をしている人は、善い仕事をしているものです。顔はその人の心が投影されるとよくいわれます。

嫌々する仕事と自ら好きになってする仕事では1年も経つと天と地ほどの差がひらくものです。

物事にはリズムがあります。その道の上達者と言われる人たちには、何かしらある種の軽快なリズムがあります。

私たちはよく昨対を前提に今年、今月、今週の対策を考えます。これは毎違いです。野球で昨年ここで打ったから、今日も打つとは

思わない。昨日も打っているから今日も打つと思うのです。きほんは前月、前週からの流れ、リズムなのです。

私たちは、日々の仕事において様々なアドバイスを受けます。自分はわかったつもりでいても、いざ実行するとなるとなかなか

すぐにはできません。子供が自転車の乗り方を覚えるとき、左手は後ろのブレーキ、右手は前のブレーキ、ペダルをこげば前に

進んで、左に傾いたら少し右にハンドルを切るんだよ、といっても全く乗れません。最初は補助輪を2つつけて、次は1つ

はずして、最後は両方はずして、誰かに後ろを持ってもらってやっと走り始めることができます。自転車に乗れるようになって

やっと本当に分かったのです。

約束したことは守る。これは相手から信頼されるための絶対条件です。たとえ口約束であっても守らなければなりません。

クレームなど無理な要望に対して、守れない約束はしてはならないのです。